「テッドは食べるよね?」
「あぁ食べる。うまいんだろ?」
「うん、保証する。よく修行サボって食べに行ったくらいだもん」
 修行というのは、カイという棍使いを師として行っていたものだ。テッドが来る以前にその師匠は姿を消したため、彼とは面識がない。
 テッドはため息をついた。
「だから技が粗いって言ってるのに」
 彼がベルの家……マクドール家に厄介になるようになってからは、棍の稽古に付き合うようになっていた。技が粗いというのは出会ったときからの評価だった。
 ベルからすれば凄いことなのだが、彼は一通りの武器をだいたい扱えるのである。一番得意なのは弓で、そのほかに剣、棍、トンファー、飛刀なども慣れた手つきで扱う。
 テッドは戦災孤児らしいが、その技から見るに武芸の家の出なんだろう、とベルは勝手に考えていた。
「これから上手くなるんだから、いいんだよ。若いんだから」
「あのなー。近所のじーさんの物真似すんなよ。若いんだから」